【初心者向け】雑草対策はこれでOKです
忙しいなか草刈り・草むしりをしても、またすぐ生えてくる雑草。
この無限ループにお悩みになっている方はとても多いと思います。
「足腰も疲れるし、虫も嫌だし、もう雑草に悩みたくない!」どうすれば良いのでしょうか。
まず結論から言いますと、それは「雑草を生やしたくない地面に、いかに光を与えないか。」ということです。
光がなければ光合成ができなくて雑草は生えることができません。
ではどうやって地面に光を与えないか。
それは一言で言えば、「何かを使って地面を覆う」ということになります。
今回はその何か、を5つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
コンクリートで覆う
この方法のメリットは、雑草を防ぐ効果が一番高いことです。
デメリットとしては費用が高い、そしてご自宅のお庭の場合は特にそうなのですが、照り返しが強いところです。
間違ってもコンクリートの上にプランターを置いて植物を育てるのだけはやめてください。
夏場はいくらお水をあげても無駄、暑くて植物が焦げてしまいます。
グリーン色が欲しければダミーのものにしましょう。
砂利で覆う
この方法のメリットは安く広範囲に土地を覆うことができ、効果もそれなりにあることです。
デメリットとしては年数が経つとだんだん効果が低くなることです。それは一体どういうことでしょうか。
砂利敷きはだいたい10センチ程の厚さになるまで敷くのが良いといわれています。
その理由はそれ以下の厚さだと石と石の隙間から地面に光が届いてしまって、雑草が生えやすくなってしまうからです。
最初は10センチ程の厚さに砂利を敷いても、人が通ったり車が通ったりすると砂利が地面に少しずつ沈んでいき、地面に光が届きやすくなり、雑草が生えやすくなります。
あとは砂ぼこりです。
砂利の隙間には、風に吹かれた砂ぼこりや、砂利どうしがこすれてできた砂ぼこりがどうしてもたまります。
その砂ぼこりに根をはり、雑草が生えてきてしまいます。
また、砂利下の地面から雑草が生えてきてしまうと、草刈りや草むしりがやりにくくなってしまいます。
砂利を敷く場合は、敷く前に地面を平らにして、砂利下専用の防草シートを併用すると良いです。
これの利点は、しっかりしたメーカーのシートであれば、一度敷いてしまえば半永久的に使えるところと、砂利の沈みをある程度抑える効果があるところです。
人工芝で覆う
メリットはメンテナンスがほぼフリーなところです。今の人工芝って本当によく出来てますよね。
天然芝と比べてみても、色は違いますが、そんなに見た目に変わりはないです。
デメリットは、人工芝はビニールでできているので、天然芝より暑いというところです。
真夏の砂浜みたいな感じです。真夏に裸足で歩くのはちょっと辛いと思います。
そしてここが大事なポイントなんですが、人工芝には雑草を防ぐ効果はありません!
地面に直に人工芝を敷くと、隙間から必ず雑草が生えてきて、非常に取りにくくなってしまうので注意が必要です。
人工芝の場合も砂利と同じように地面を平らにしてから防草シートを敷き、その上に人工芝を敷くようにしてください。「人工芝は地面に直に敷かない!」これはよく覚えていてくださいね。
防草シートで覆う
光を遮断することで雑草の発生を抑えることができます。ホームセンターでも購入できますね。
このメリットは、手軽に長期間雑草が生えるのを抑えることができる点です。
デメリットとしては、それだけだと景観があまりよくない、いずれは交換が必要というところです。
防草シートの上手な選び方
〔その1・材質〕
防草シートの材質は主にポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンですが、迷わずポリエステルを選んでください。
ポリエステルは熱や紫外線に強いですが、あとの二つは比較的弱いからです。
長持ちさせるならポリエステルでできたシートを選びましょう。
〔その2・形状〕
防草シートは織られたシートつまり「織布」と、織らずに絡め合わせた「不織布」の二種類があります。
織布はコストは低いですが、チガヤや、よし、笹など先端が鋭い雑草は地面から突き抜けてしまうので、お勧めできません。
剥がして交換する必要もあり、とても大変です。
コストは高いですが、不織布のシートを選びましょう。
砂利の下に敷く防草シートは、こすれによる損傷を除けば、ほぼ永年使用できますが、
日光に直接当たる防草シートの耐用年数は高品質のシートでも10年程度です。
コストはだいたい1平米当たり500円ぐらいです。
防草シートを購入したいと思ったら、信頼のおける専門店を利用しましょう。
おすすめの専門店を2店ご紹介します。
防草シートの敷き方の動画など、とっても詳しく防草シートについて語ってくれています。
施工方法なども詳しく掲載されています。防草シート世界トップブランドのデュポン社のザバーン防草シートも取り扱っています。
防草シートを敷く時の注意点
敷く時の注意点は、「隙間なく敷く」ということです。
雑草の根は大まかに言うと、根っこが一本しかないものと地下茎を持つものの二種類があります。
根っこが一本しかなければ雑草は上に伸びることしかできないので、そこにしっかりした防草シートがあれば、光が当たらずやがて雑草は枯れてしまいます。
問題はスギナやドクダミなど地下茎を持っている雑草です。
雑草は命がけで光を求めてきます。地下茎を持っている雑草はこの能力が高いんです。
土の中に地下茎をまるで毛細血管のように張り巡らせて、少しでも光を見つけたらその地下茎からドーンと葉っぱを出してきます。
対策としては隙間なく敷いてから専用の接着剤でコンクリートブロックなどにシートを接着するか、シートを敷く前に土壌処理系の除草剤を散布すると良いです。
植物で覆う
植物を植える
「グランドカバー」、「グランドカバープランツ」とも言います。
天然芝も芝で覆うことで雑草を生えにくくする効果があります。
雑草を抑えるだけでなく、植木の乾燥も防ぐことができます。
あとは常緑樹を植えると下は陰りやすいので、雑草を抑える効果があります。
腐葉土で覆う
またこれは植物というより植物残渣ですが、園芸店などで売られている「腐葉土」で地面を覆うのも効果があります。
山の中の木の周辺には雑草が生えていませんよね。
これは落ち葉が地面を覆うことによるものです。
それらは次第に分解されて腐葉土化していきます。
この原理を利用したものです。
腐葉土は土の通気性や保水性を向上させる土壌改良材ですので、後々そこに植物を植えるととても元気に育ってくれます。
これらの植物で覆う方法のメリットはズバリ楽しい!ということです。
植物はきちんと育てれば必ず応えてくれますし、あるだけでとても癒されます。
それプラス雑草を抑えてくれるなんてすばらしいですよね。
デメリットはきちんと育てないと雑草を抑える効果が低いこと、手間がかかることです。
例えば天然芝は芝をしっかり育てることで、密になり、雑草が入り込む隙がなくなるから雑草が生えにくくなりますが、その状態にするには肥料をあげたり、芝刈りをしたり、水やりをしたりと手間がかかります。
そういった作業ができない、または楽しめない場合はおすすめの方法ではないかもしれません。
覚えておきたい注意事項
これらの方法には、一つ注意事項があります。
それは、「雑草の光に対する感度は人間より遥かに鋭い」ということです。
彼らも生きるために必死なので、光を命がけで探しにきます。
1ミリくらいの隙間からちょっとだけ光が差し込んだら、そこから生えてきます。
①から⑤の方法を行っても、それが雑草にとって不十分なものであったら生えてくると言うことを頭に入れておいてくださいね。
このコラムでは、自分で雑草管理を効率良くしたいという方に対して、雑草駆除のプロが現場での経験を元に様々なアドバイスをさせて頂いております。
また、自分ではなくお庭のそうじ屋さんに作業をしてもらいたいという方は、愛知県の一部地域では可能ですので、ぜひ一度お問い合わせください。
お庭のそうじ屋さんは、雑草とのストレスフリーなお付き合いを応援しています。